糖質制限には痩せる明確な理由あり!
端的に言えば、「太る」というのは体内の脂肪細胞が増えるということです。そのため、これまでは脂物などカロリーの高い食事が太る原因として挙げられてきました。そこで考え出されたのが、肥満気味の人に対して行う「カロリー制限」という指導だったのです。
しかし、これは間違いです。人が太るただ一つの原因は「糖質」にあります。私達はブドウ糖と酸素を反応させてエネルギーを作り出して生きていますので、糖質は必須です。ところが、糖質を必要以上に摂ると、エネルギーとして使われなかったブドウ糖が余ってしまいます。
血中にブドウ糖が余ってくると、膵臓から出てくるインスリンというホルモンの働きで、ブドウ糖はグリコーゲンに替えられ、筋肉や肝臓に貯蔵されていきます。ところが、貯蔵できないほど余ってしまうと、脂肪として体内に溜め込んでしまうのです。つまり、糖質を摂りすぎてブドウ糖が余るから太るのです。
逆に糖質を制限するとエネルギー源であるブドウ糖が不足し、貯蔵されていたグリコーゲンをブドウ糖に戻したり、脂肪を燃やしたりしてエネルギーとして使います。脂肪が燃やされるのですから、当然やせていくわけです。これが「糖質制限」の基本的な考え方です。
糖質制限のデメリット
糖質制限のデメリットは、食物繊維が不足しがちなことです。炭水化物は糖質と食物繊維から構成されているので、ご飯やパンといった炭水化物を制限すると、その分、食物繊維の摂取量が減ってしまいます。
野菜はもちろん、豆類(おから含む)や海藻類を意識して食べるようにしましょう。
※こんにゃくと大豆を主原料にしたナカキ食品のナカキライス・ナカキヌードルなどの置き換え食を食事の中に取り入れていくことによって食物繊維不足による便秘などの副作用なども回避することができます。
ただし、無理な糖質制限は体の不調をきたし糖質不足から筋肉からブドウ糖を作り消費していきますので、結果として筋力低下を起こしてしまうということあります。
また、国立国際医療研究センターの研究によると、低糖質の食生活は脳卒中や心筋梗塞、肝機能障害、腎機能障害、のリスクが高まるという指摘もあります。
食事を抜くなど極端なことはせず、一日三食のなかで一食お米、パンなどの主食を避けるなどして一日の食事の中でバランスを取っていくことが「健康的に適正体重にする」ということに繋がります。
1日の糖質量が130g以内の、ゆるやかな糖質制限が奨励されています。